The water tank of the Sailor

船乗りの船乗りによる船乗りのためのアクアリウム

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なんだかなぁ・・・ 

2010.06.22 23:33

トイレ故障で有毒ガス充満か=海賊対処の隊員死亡―海自

6月22日10時59分配信 時事通信

 
 アフリカ・ソマリア沖で海賊対処活動に当たっている海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」で9日、乗組員が艦内トイレで倒れ死亡したのは、し尿タンクの浄化装置の異常により、トイレ内に有毒ガスが充満したことが原因とみられることが22日までの海自の調査で分かった。
 海自は特異な事故とみており、同様の浄化装置を持つ護衛艦を点検する。
 関係者によると、ゆうぎりのトイレは、タンク内にたまったし尿をバクテリアで分解し、浄化した水分を海中に投棄。発生したガスは排気管で艦外に排出する仕組みになっている。
 ところが、ゆうぎりの浄化装置はバクテリアによる分解が不十分だったほか、排気系統がうまく作用せず、有害ガスがトイレ内に充満したとみられるという。 


この記事は今日の時事通信の記事ですが、私としてはなんとも複雑な思いになる記事です。

というのも、昨年の今頃は私もソマリア沖・アデン湾にて活動していたわけで・・・。

記事にある浄化装置(汚物処理装置)は、記事の説明にあるとおりバクテリアでし尿を分解処理する仕組みなので、当然ながらバクテリアがいないと話になりません。

アクアリウムでもそうですが、バクテリアがダメージを受けると異臭がしたりすることがあります。

ですので、サンポール等のトイレ用洗剤は使えません。

・・・が!私は昔ピチピチの若者の頃サンポールを使って便器を掃除したことがありまして、その時はバクテリアが大ダメージを受けて凄くくっさ~い臭いが発生してめちゃめちゃ怒られました。

まぁ、この場合はバクテリアにダメージを与えたのがサンポールだったわけですが、この記事の場合は原因が根本的に違うと思われます。


ソマリア沖・アデン湾は日中の気温が軽く40度を超える環境で、鉄で出来た護衛艦の甲板上の温度は60度以上になります。

当然アデン湾の海水温度もかなり高いので、その海水をそのまま利用する汚物処理装置内のバクテリアは酸欠等でダメージを受け続けます。

すると、ダメージを受けたバクテリアは死にますよね?

バクテリアが死ねば処理能力が低下してガスが発生します。
実際、異臭はしょっちゅう発生してました・・・。

臭気抜き管があるのである程度は排気されるわけですが、その排気能力を超えたのが今回の原因ではないのかなぁ・・・と。

今回事故のあった艦艇はかなり古い艦ではありますが、汚物処理装置自体の能力差はうちの艦と大差ないと思います。

もしかしたら私が行ったときに発生したかも知れない事故だし、人ごとではありません。

それに、まだやってたの?なんて聞かれることもあるくらい世間の人から忘れられている活動ではありますが、継続される限りは再び派遣される可能性は高いです。

それまでには、事故の再発を防止するなんらかの対策が取られることを望みます。


日本から遠く離れたソマリア沖・アデン湾で、人知れず今も400人以上の艦艇乗員と海上保安庁の職員が過酷な環境で任務を黙々と遂行していることを忘れて欲しくないなぁ。と、全く報道しなくなったマスコミにもの申したい!!!!



最後に、今回志半ばで亡くなった隊員と、愛する家族の帰国を心待ちにしながら生きて再会することの出来なかったご遺族に心からお悔やみを申し上げます。

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